2009年11月16日

光の館

新潟 1.jpg再び日帰り出張で新潟へ。
当然、仕事ついでに建築・アート鑑賞をしてきました。



光の館 1.jpg今回は、光の館(デザイン・建築設計:ジェームズ・タレル)です。
ここは宿泊施設となっていて、建物全体がアート空間でもあり、滞在中に「時のうつろい」「光と闇」を体感する珍しいコンセプトとなっています。

新潟 2.jpg遠く八海山を望むロケーションは、見晴らしがよく空気も澄んでいて非常に気持ちが良く、ジェームズ・タレルもここを気に入り、建設地として決定したようです。私は平日の昼頃に行った為、貸切状態での見学となりました!(見学のみも可能です)

光の館 6.jpg高床式で左右対称の佇まいは寝殿造りのようで、導入部となる階段は威圧的でもあります。




光の館 4.jpg建築的パーツの処理は野暮ったさを感じつつも、間接光や自然光の見せ方・取り入れ方は劇的で、これらのディテールはかなり配慮された痕跡がうかがえます。





光の館 2.jpg内部は間接光による陰影の世界。
まさにタレルによる光のアート空間。






光の館 3.jpg空を切り取ったようなトップライト。
屋根が可動して、ガラス等のフィルターがないため強烈な自然光が直接差し込む。





この作品を鑑賞するのは夕方から夜がベストと思われます。
陰翳礼讃の世界を体験する絶好のアート作品でしょう。
【デザイン・アートの最新記事】
posted by suzuking at 17:13| Comment(0) | TrackBack(0) | デザイン・アート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月02日

高松宮殿下記念世界文化賞-2009年-

1998年に創設された、高松宮殿下記念世界文化賞の受賞式典がありました。
この賞は、絵画・彫刻・建築・音楽・演劇・映像の各分野において、世界的に活躍をした方を讃え、表彰しています。

今年は、絵画部門においても建築に関わる方が受賞されました(敬称略)。

MOBILE-ART-1.jpg MOBILE-ART-2.jpg

 建築部門:ザハ・ハディド
       イラク出身で、現在イギリスを拠点に活躍するデコンストラク
       ションの女性建築家。
       昨年、移動美術館『CHANEL MOBILE ART』が、東京に上陸
       し、我々もザハ建築を堪能する事が出来ました。

H-Sugimoto.jpg
 

 絵画部門:杉本 博司
       東京出身の写真家、1974年にニューヨークへ移住。1997年
       から『Architecture』シリーズを撮影し、2002年に展覧会を行
       う。
       現在、建築設計を行う「新素材研究所」を設立、静岡県の富士
       山麓にあるクレマチスの丘に『IZU PHOTO MUSEUM』の内
       装及び坪庭の設計をしています。

ザハ建築は、内部空間(内装)だけなら国内でも体験できますが、建築となると、残念ながら一つもありません。

『IZU PHOTO MUSEUM』のあるクレマチスの丘は、美術館が集まった施設で、私の好きな場所の一つです。ドライブがてらに、また行こうかと思います。
posted by nabay at 11:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築NEWS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月19日

漏水

漏水-1.jpg水は怖い!
建築業界の人間ならば一度は必ず経験しているはずです。



原因は経年劣化や施工不良、設計ミスなど様々。
特に、経年劣化による場合は漏水箇所を限定するのが困難で厄介ものです。

先日、都内某マンションの漏水現場を見てきました。
恐らく原因は経年劣化によるもので、疑わしき部分に仮防水が施されていました。
今後防水メーカーや施工業者と協議して、適切な対策を検討し、適正価格・確かな施工での防水工事が行われるよう監理していく予定です。

そもそも屋根防水の修繕周期は、露出防水で12〜15年、保護層のある防水で18〜25年が目安です。(一般的に防水保証は10年間)

心身のケアと同様「治療より予防」の精神で、漏水被害で大切な家財に影響が出る前に、適切な管理と修繕が望ましいと思われます。


漏水被害の部屋で過ごしていると、結構精神的にへこむんですよね〜。

漏水-2.jpg←以前経験した最大級の漏水被害!
 漏水量なんと約70リットル!



posted by suzuking at 10:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月09日

F1日本GP 鈴鹿サーキット

『ただいま鈴鹿。おかえり日本グランプリ。』
このキャッチフレーズと同じ気持ちになって、三年ぶりの鈴鹿サーキットF1日本GPを観戦してきました。

通路にグランドスタンドと大規模な改修(約200億円)が施され、三年前と比べ、各エリアの席が綺麗になり(全席指定に変更)、通路が広く通りやすかったです。
個人的に残念なのは、HONDASUPER AGURIが撤退してしまった事です。。。

F1-SUZUKA.jpg今年は、立体交差から110Rに向かうG席を主体に、3箇所のエキストラ・ビューエリアで観戦しました。
レース結果は、もう沢山のBlog等に書かれていますので、レース後の話題を!

SUZUKA-MAP.jpg

西コースウォーク
今回初めての試みとして、レース終了後に西コースを開放して、コース上を歩けるイベントが有りました。
COURSE Walk-1.jpg COURSE Walk-2.jpg

COURSE Walk-3.jpg COURSE Walk-4.jpg

西コースとは、デグナーカーブから始まり立体交差の下を通り、110Rにヘアピン、200Rからスプーンカーブへ、最後に西ストレートから130Rまでになります。

COURSE Walk-5.jpg COURSE Walk-6.jpg


COURSE Walk-7.jpg COURSE Walk-8.jpg


TV映像では分かり辛いのはもちろんですが、観戦席で見る以上に、コースの高低差が激しい事に驚きます。
また、タイヤ痕にタイヤカス、縁石の段差に排水溝と、普段間近で見る事が出来ないので、とても貴重な体験となりました。

来年も、このお祭り感覚とエキゾーストノートを体感しに、鈴鹿へ行きたいと思います。

その前に体験したい方は、今週末(10/10・11)に東京・お台場にて行われる『MOTOR SPORT JAPAN 2009』にて、HONDAのエンジン音(McLAREN HONDA MP4/5)とTOYOTA F1のデモ走行が有ります!
posted by nabay at 12:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月03日

雪国農耕文化センター

棚田.jpg日帰り出張で、新潟まで行ってきました。
木々が茂った山並み、川のせせらぎが心地よく、越後妻有特有の棚田が残る風景。
冬は雪が1〜2m積もり、二両編成の電車は一時間に一本。

雪国農耕文化センター 1.jpgこんな自然に囲まれた山間部に、異彩を放つ白い物体が出現。
MVRDVの日本初作品となる建築を見学しました。
(二作目は表参道にあるGYRE

雪国農耕文化センター 2.jpgMVRDVの持ち味であるダイナミックな形態!
その物体は手足を伸ばして今にも動き出しそうでした。
四方向から斜めにせり上がった階段(動線の箱)が建築全体を持ち上げる大胆な構造。

雪国農耕文化センター 3.jpg内部に入ると一変、今度は色彩の世界。
このギャップに圧倒!
これらのスペースはアーティストとのコラボ作品です。


雪国農耕文化センター 4.jpg真っ黄色な展示空間。





雪国農耕文化センター 5.jpg床、壁、天井、机、椅子全てが黒板色。





雪国農耕文化センター 6.jpgオレンジ色のトイレ。
どの扉から入ってきたか分からなくなってしまいました。



雪国農耕文化センター 7.jpg空又は水中を浮遊しているような感覚のカフェ。





この建築は、越後妻有地域における芸術祭の関連施設。
また、本日(10月3日)から「大地の芸術祭2009 秋版」が開催されます。
ジェームズ・タレル、ジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラー、みかんぐみ、日比野克彦や他の作品も鑑賞できるこの芸術祭も見応えありそうです。
posted by suzuking at 15:31| Comment(2) | TrackBack(0) | 建築・ランドスケープ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月16日

シルバーウィーク

2009SW.jpg今年は、ハッピーマンデー制度によって祝日の設定が変わった事で、土日を入れて5連休となり、シルバーウィークと呼ばれる大型連休が誕生しました。24(木)と25(金)を休むと、9日間の超大型連休の方も居るかと思います。

ちなみに、次のシルバーウィークが誕生するのは2015年と言われており、今年を逃すと当分ありません。

夏の旅行を抑えて、この時期に休みを取って旅行に行かれる方も多いかと思いますが、首都圏で楽し
みたい人に、シルバーウィークのイベント情報をお届けします。


 ■TOKYO FIBER’09 SENSEWARE
  [21_21 DESIGN SIGHT]
  今年の4月にミラノトリエンナーレで行われた展示が、無料で見る
  事が出来ます。期間(9/18-9/27)が短いので、お早めに!
21-21.jpg TF09.jpg


 ■ルイス・バラガン邸をたずねる
  [WATARI-UM]
  20世紀を代表するメキシコの建築家ルイス・バラガン(1902年-
  1988年)、世界遺産にも登録されている自邸『カーサ・バラガン』
  の展示会。
  会場構成を、SANAAが担当する事も興味深いです。
WATARIUM.jpg


 ■アイ・ウェイウェイ展-何に因って?-
  [森美術館]
  現代中国において、美術だけでなく建築やデザイン等で活躍するア
  イ・ウェイウェイの展示会。
  この展示会は、国内では珍しく写真撮影が可能です。

 ■恵比寿麦酒祭
  [恵比寿ガーデンプレイス]
  会場が、「まなぶ時間」「おいしい時間」「ふれあう時間」「たのしい時
  間」をコンセプトに構成されており、様々なイベントが行われるよ
  うです(9/18-9/23)。
  私の場合は、4種類の樽生が楽しめる「おいしい時間」に集中しそう
  です。
YEBISU.JPG


 ■シンチャオ! ベトナムフェスティバル2009
  [代々木公園]
  9/19(土)・20(日)の二日間だけ開催される、「ベトナム文化と食」に
  関するイベントです!
  アオザイやフォー等、ベトナムが好きな方や興味のある方は、どう
  ぞ。

 ■MERRY Farming Festa
  [日比谷パティオ]
  こちらも9/19(土)・20(日)の二日間の開催。
  「農業を楽しむ」事を目的に、巨大カカシをみんなで作ったり、イネ
  から精米までの過程が学べたりと、親子楽しめそうですね。
MFF.jpg

台風が来そうですが、せっかくなのでリフレッシュしたいと思います!
posted by nabay at 14:04| Comment(0) | TrackBack(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月10日

建築条件付

建築条件.jpg建築設計事務所にとっては耳障りな言葉。

土地を購入した友人・知人に設計・デザインを協力しようと思っても、これでは手出し出来ません。
(売主に数百万を支払って建築条件を外すことも可能ですが・・・)


確かに、低予算で手軽に注文住宅感覚の家を手に入れたいという人には良いかも知れません。
但し、施工会社があらかじめ決まっていて、また、仕様・材料・カラーも数少ない中からしか選択できないので、その施工会社がどのような住宅を手掛けているかを勉強しておく必要があります。

最近、このような建築条件付土地を知人が購入したので相談に乗っていました。
稀なケースだと思いますが、確認申請用らしき図面が施工会社から知人宛にメールで送付されてきて、「見ておいて下さい」とのこと。
おおまかな間取りは打合せで決定していたのですが、建具や使い勝手の詳細な部分はメールでの図面提出のみ。

しっかりと配慮された計画と思われますが、説明が一切ないのは一般ユーザーに対して有るまじき行為!
なお建築士法第18条2項第24条の7にしっかりと説明義務が定められています。


不安に思った知人が、図面を確認してほしいということで見てみると・・・。

やはり細かい間取りの修正、仕様の確認、不明な点等が多々ありました。
ある程度まで希望通りの修正・変更は出来ましたが、内倒し窓が外倒し窓に変更するだけで数万円UP、というようにオプション扱いとなって建築コストがUPしていくシステムのようです。

不動産・施工会社が有利な条件付き、という意味しか思えないのは気のせいでしょうか?
低価格で戸建て住宅を購入できる魅力があるので仕方ないかもしれませんが・・・。
(限度はありますが、我々のような設計事務所でもローコスト住宅が可能です。)

とにかく、施工はしっかりと確実にやってもらいたいものです。
posted by suzuking at 14:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月02日

業務報告

090902-1.jpg
本日、建築設計事務所が年に1回作成する『設計等の業務に関する報告書』を、東京都建築士事務所協会に提出してきました。

これも、構造偽装事件後に改正された建築士法によって義務付けられたものの一つになります。
我々の事務所も、昨年に続き2回目の提出です。

090902-2.jpg事業年度(決算)が終了してから、3ヶ月以内に提出しなければならず、「提出をしない」とか「虚偽の報告」をした場合、罰金が科せられます。
また、処分の対象にもなります。

この報告書は、一般の方に建築事務所の情報を開示する事を目的として誕生しました。とても意義のある報告書かと思いますが、この存在に気づかれている方が沢山いるとは思えません。
もっと、建築士事務所協会等がPRを行って、より有効に活用される事を期待したいです!
posted by nabay at 16:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 事務所の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月24日

ワークスペース

住居空間によってその人のライフスタイルが反映されるように、仕事場空間もその会社のワークスタイルや企業理念が反映されるでしょう。

個人的に、建築を学んでいた学生の頃からずっと憧れているオフィス空間(アトリエ)があります。
それは映画「ニューヨーク・ストーリー ライフ・レッスン(監督:マーチン・スコセッシ)」で、画家のドビー(ニック・ノルティ)がマンハッタンのイーストサイドにある倉庫をアトリエにリノベーションした空間。

  

間仕切りのないだだっ広い空間に、白い円柱と細長のアーチ型窓がリズミカルに配置され、創作意欲を掻き立てます。
高い天井、白い壁、薄汚れた床、音楽をガンガンに鳴らし、気分転換にバスケをやるシーンはグッときます!
いつかは・・・と思いながら頑張ってます。
(現状の時悠空間工房は、恥ずかしながら画像をお見せできる代物ではありません・・・。)


ちなみにSANAAのオフィスが似てるんですよね〜、羨ましい!
SANAAオフィス.jpg

posted by suzuking at 21:16| Comment(0) | TrackBack(0) | ショップ・インテリア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月18日

駿河湾地震

先週の8/11に、私の出身地である静岡県に地震がありました。首都圏でも揺れを感じた、『駿河湾地震』。
駿河湾地震-1.jpg
震源地が駿河湾沖深さ25kmでマグニチュード6.5の規模でしたが、噂の『東海地震』では有りませんでした。
実家に連絡を入れ状況を確認したところ、フォトフレームや冷蔵庫の中の物が倒れた程度で、人も建物も無事でした。

駿河湾-1.jpg伊豆半島の西側にある駿河湾は、最深部が2500m有る日本一深い湾で、その最深部にはフィリピン海プレートとユーラシアプレートがぶつかりあっています。
ここで蓄積されたエネルギーが、東海地震を起こすと30年ほど前から言われていました(マグニチュード規模)。

その為、私が小学校の頃に静岡県全域で、9/1(関東大震災に合わせて)に一斉の防災訓練が行われる様になりました。(今年は、衆議院議員選挙投票日の関係もあって8/29とのこと)

防災訓練.jpg覚えている事は、小学校にはヘルメットを被って、毎日通学していた事。
防災訓練では、始業式終了後の教室内で地震が起きた想定で始まり、校庭から家の近くの避難場(公園)に行きました。そこで親(大人達)と合流して、学校指定の集合場所(市の運動場)へ移動。
そこでは、人命救助消火訓練、更に炊き出しと、かなり本格的な内容でした。
インフラが断絶している想定でしたので、水道水は出ない事になっていました。

中学生以降は、ヘルメット通学無くなりましたが、学校のイスには防災頭巾を使用していました。

家具を固定する、避難袋を用意すると言った最低限の事が、当たり前の様な環境でしたので、今回の地震でも被害が少なかったかも知れません。

東名高速道路の法面崩壊による通行禁止は、さすがに予想外でしたが・・・。
最後に、被害にあわれた方には、心からお見舞い申し上げます。
posted by nabay at 13:31| Comment(0) | TrackBack(1) | 日々のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする