現在、フィンランドで「
特殊な領域」を建設中です。
それは、放射性廃棄物最終処分場として、地下500mにも及ぶ空間「
オンカロ」。
そして、この建築は10万年の耐久性を維持しなければならない使命があります。
なぜなら、廃棄物から出る放射線が生物にとって安全なレベルに下がるまで少なくとも10万年かかるとされ、それらを封印するためです。
オンカロが完成し、放射性廃棄物を内部に封じ込めてから10万年が経過する間には、地球規模の地殻変動や氷河期などの気候変動により、一切の生物は滅亡し、新たな生物が誕生しているかも知れません。
その間もオンカロは、10万年後の生物のために、安全に機能していなければならないのです。
しかし、10万年といってもピンときません。
今から10万年前は、現代人(ホモ・サピエンス)がアフリカを出て世界各地に拡がった頃だと言われています。
また、人類が建造した中で、現存する世界最古のものではないかと言われている「
マルタの巨石神殿群」ですら、今から約7000〜8000年前。
10万年は、その10倍以上という天文学的な数字を物語っています。
現在、日本でも、低レベル放射性廃棄物は埋設処分を基本とし、高レベル放射性廃棄物は安定な形態に固化した後30〜50年間冷却貯蔵を行い、その後300メートル以深の地下に処分(地層処分)する計画としています。
オンカロや日本での地下深層処分場が絶対安全であるかどうかは、3.11の震災で学んだこと。
ただ、核兵器を開発しはじめた1940年頃から1993年までに、世界13カ国で行われていた核廃棄物の
海洋投棄に比べればマシなのかも知れません。
便利な代償としてのツケがまわって来たのでしょうか。
やはり、根本は生命や環境に害を及ぼすものは作り出さないことですね。
posted by suzuking at 11:12|
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