2008年12月10日

Y's house project vol.2

本計画の設計依頼を頂いてから早一年が経とうとしています。
1〜2ヶ月に1回程度のペースで打合せを進めてきましたが、ようやくプランがほぼ決定し、細かい部分の使い勝手や開口部の取り方、構造や設備を詳細に詰めていく段階になってきました。

建築を計画する上で、必ず検討しなければならない1つとして敷地・周辺の解析があります。敷地の形状・レベル、前面道路との関係、方位、隣家との距離や窓の位置、周辺環境、景観、季節的な特徴等、様々な要素を確認・検討し、建築に反映していく作業をします。
つまり、この場所だから成立するプランや、場の特性を最大限に引き出す形状など、敷地・周辺環境によって左右されることが多いのです。

      Y's-house-夕陽

今回Y's houseの敷地では、きれいな夕陽を眺められる西側遠方に緑豊かな木々があり、市街化調整区域ならではの自然を借景として取り込むことを計画していました。
しかし、その西側前面道路には10本以上の電線が、クモの巣を張ったかのように2〜3階レベルに横切っているのです。
せっかくの景観が阻害されているため、東京電力になんとかならないか交渉を試みました。

早速、東京電力担当者立会いのもと、計画敷地にて確認・検討を行い、電線の地中埋設、電線のレベルを変える、電線をまとめる、ルートの変更、電線自体の意匠化など、将来性を踏まえての様々な提案をしてみたのですが、残念ながら改善は現実的に厳しいという結論に達しました。(東京電力の担当者も申し訳なさそうでした。)
市街化調整区域(市街化を抑制すべき区域)というエリアにもかかわらず、景観上これでいいのか、という疑問が残る結果でした。

      Y's-house-西景観

これらの電線を設計上、どのように取り扱うか(視界から消すか、取り込むか、他のアイデアか)まだ最終決定はしていません。
これもこの場所の持つ特徴ゆえに、建築形態が左右される一因なのです。
posted by suzuking at 14:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック