2009年12月08日

寂(さび)

時間の経過とともに刻まれる味わい、「さび」。
外国ではパティーナ(ラテン語)と言うと通じるようです。

時間が作り出した形や色彩や表情は、独特の深み、豊かさ、美しさがあり贅沢な産物です。
そんなことを意識して、建築の表情に時間が記憶されていくような設計が出来ないか、最近考えています。

寂がテーマの建築として、以前聞いたものがあります。
写真家・浅井慎平氏が私設美術館(海岸美術館/1991年竣工)を設計依頼した際に、建築家・石井和紘氏にこんな注文をつけたそうです。

「ブルージーンズのような建物を造ってほしい」

つまり、使い込むほど、汚れてくるほど、味わいが出てくるような建築。
まだ自分はその美術館を見に行ったことはありませんが、きっといい味が出ていることでしょう。

物も人も建築も、味わい深く時間を重ねていきたいものです。

         海岸美術館.jpg
posted by suzuking at 16:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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