2010年01月20日

虚白庵

今まで、有名な建築物やランドスケープを紹介してきましたが、建築家の自邸は初登場です。

建築家が住む住宅は、一般の方だけでなく我々同業者も興味がある建物になります。
ある意味、レアな建築物と言えるかと思います。

虚白庵01.jpg
今回紹介するのは、1970年に竣工した白井晟一氏の自邸『虚白庵(こはくあん)』。

幹線道路に面した敷地は、外部からの人を拒むように重厚な塀に囲まれており、外から見るかぎりでは、中の雰囲気は一切分かりません。
本やネットで、図面や内部の写真を見ると分かりますが、書斎は窓が1箇所しかなく、黒系で統一されており、静かな闇をイメージさせます。
それに対比するかの様に、唯一の窓の先には白州の中庭が広がっています。

照明が光を出し空間に奥行きを与えるだけでなく、照明自体の存在を強く感じる事が出来たり、外部からの光が壁にあたり、単なる黒ではなく赤みが掛かっている事を再認識する。
まさに、陰翳礼讃の様な空間だと思いました。

虚白庵02.jpg 虚白庵03.jpg

白井氏が、この住宅に対して語った一言として、『暗いほうが、よく見えるからね』と言われた様です。とても意味深く思えました。
一度、体感してみたいものです。

※虚白庵は三代目の自邸で、二代目『滴々居(てきてききょ)』は、建築当初にトイレが無かった事で有名でした。
posted by nabay at 18:54| Comment(0) | TrackBack(0) | レア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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