2007年02月21日

絶滅建築

CASA.jpgカーサ・ブルータスの最新号に、国内のモダニズム建築が次々と壊されている事を緊急特集しています。
その中には、もう壊されてしまい存在しない建築・近々取り壊される予定の建築・今後の動向が気になる建築を紹介しています。

現在存在しない建築の中には、学生時代に宿泊した事がある大学セミナーハウスのユニット・ハウスや、何度か見に行った親和銀行・銀座支店がありました。
大学セミナーハウスは、東京都八王子市にある吉坂隆正/U設計による『教師と学生の交流施設』で広大な敷地の中に、荒々しいコンクリート打放しで逆ピラミッド型のセミナーハウス(本館)と森に点在する宿泊用ユニットハウス郡で構成されていました。このユニットハウスの円弧状の配置などが、後々の卒業設計に影響を与えた建築でした。

Shinwa-Bank.jpg

親和銀行銀座支店は白井晟一設計の作品で、タイル面に縦長サッシの上層部と石張りの基壇部で構成された建築物で、一度中に入ってみたかった建築でした。

NakaginCT.jpg

近々壊される予定の建物・今後の気なる建物としては、やはり中銀カプセルタワーが気になります。カプセルを交換して新陳代謝をする建築『メタボリズム』の記念碑的建築で、黒川紀章設計で誕生しました。
メタボリズムの精神で、現代の生活に合わせた新しいカプセルで今以上の建築になればと思います。

自分が鑑賞・体験したい建築は、壊される前に見に行きましょう。建築学会賞や景観賞をとっても、壊されてしまう消費社会ですから・・・。
今号が、日本の建築に対する考え方に警鐘を鳴らす事になって欲しいです。
posted by nabay at 21:42| Comment(4) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
消費社会と言えど、建築だけは地に根付きいつまでもその場に鎮座して欲しいですね・・・あまりにサイクルが早く、都心で建築現場の前を通りがかっても以前そこに何が有ったのか思い出せない「記憶喪失」を何度も経験しています。又、現代社会では「建築=商品」のイメージを持った方が実に多く大変悲しく成ります。昨年も関西方面へ安藤建築の見学に行きましたが解体は免れても激しい色使いでリペイントされてしまった作品が有りました。解体を免れてもコレでは死んだも同然です。以前suzukiさんに教えて頂いた安藤さん設計の住宅も解体されてしまいましたし。加えて、和製ガウディーと呼ばれた“あの”集合住宅が売りに出されたらしく新築計画のお願いが事務所に来ましたが、皆で「コレに手を付けたら大変!呪われる!」とお断りしました。経緯はどうであれ目黒区役所の様に建築に新たな息吹をもたらす様な事例が増える事を願います。自分が携わった建築の今後も気にしながら。長々すみません。
Posted by zumi at 2007年03月01日 03:10
やはり日本では建築を文化と考える意識が希薄なのでしょうか。とても悲しいことです。
(特に六本木のメディア地蔵…)

新築計画のお願いがあったとしても、既存建築の歴史性・文化性・重要性を認識したうえで、場合によっては設計者としてNOと拒否する姿勢が必要かもしれません。
Posted by suzuking・nabay at 2007年03月01日 13:50
難しい問題ですね〜。

昨年末に、中銀カプセルに住んでいた知人が、日にち指定で内覧会をしてくれていましたが、仕事で行けず、後悔してます。

今、また元の事務所に戻り、公共建築に携わる事になり、民間物件よりは寿命が長いでしょうが、皆に受け入れられるものを造れればと思います。

復帰第一弾がプレッシャーデカ過ぎですが…(--;)
Posted by けんご at 2007年03月01日 21:24
中銀カプセルの居住者と知り合いだったのですか?
仕事も大切ですが、それ以上の経験も大切ですよ。もったいなかったですね。
お互い、良い建築を造るよう頑張りましょう!
Posted by nabay・suzuking at 2007年03月01日 21:40
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