2007年11月30日

倉俣史朗

今なお輝きを放つデザインとして、倉俣史朗(1934-1991)の作品が挙げられます。
氏は、家具、照明、プロダクトデザインから店舗デザイン、建築、レバーハンドルの建材まで幅広く手掛けています。
重力を無視したかのような浮遊感を与え、繊細で、透明で、非物質的で、詩的ですらあるそれらの作品は、日本のみならず世界中のデザイナーや建築家達に、多大な影響を与えています。

そんな自分も、学生時代から現在に至るまでクラマタデザインに影響されたうちの一人です。
何がそんなに凄いのか?
とにかく、己の発想・デザインを純粋に、かつ徹底的に追求し、一切の妥協を許さない。時にはユーモアに、己の美学・思想を余すことなく表現する。
新しい素材やテクノロジーを媒介として、家具や建築の形式を解体し、その意味を視覚的に無化したり逆転してしまう。
そして、当事にしては革新的で、アバンギャルドであったため、時代がクラマタデザインに追いついていなかったようにすら感じます。
また、結果として、既存の家具や空間を、芸術の域にまで昇華させてしまったと思われます。

倉俣史朗-Liberated-Zone  ルミナスチェア2004

現在、12月25日までCLEAR GALLERYにて倉俣史朗「Liberated Zone」展が開催中です!
アクリルに薔薇の造花を封じ込めた名作「Miss Blanche」(1988年)や、厚さ12oのガラスを透明接着剤のみで製作した「Glass Chair」(1976年)、新たに復刻された「Plastic Wagon」(1968年)などが展示されています。
風景がアクリルやガラスに映り込んだり、光の屈折によりできる複雑な現象など、写真では表現できないものを肌で感じることができます。
posted by suzuking at 16:06| Comment(0) | TrackBack(0) | デザイン・アート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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