2008年01月15日

減築

減築」とは、住まいのリフォームに際して床面積を減らすことであり、あまり聞き慣れない言葉と思われます。
例えば高齢になった夫婦が、成長期にある子供たちと一緒に暮らしていた時代には部屋数が必要でしたが、子供たちが独立して夫婦2人で暮らすようになると、部屋数はあまり必要なくなります。
そのために部屋数を減らす改築、つまり減築が最近注目されているようです。

これには「住宅の総重量が減ることによる耐震性能の向上」「通風性・採光性の向上」「効率的な冷暖房」などが可能になるというメリットがあります。
また高齢者にとっては、各部屋の掃除だけでも重労働なので、その負担を軽減する効果もあるようです。
一戸建てを購入した核家族の高齢化に伴って、減築傾向が強くなっており、特に団塊世代においてその傾向が顕著のようです。

また団地の場合でも、老朽化して空き室が目立つことで減築の需要は増えつつあり、これは国内に限らずドイツなどの海外でも、団地全体の居住性・環境の向上を目指し不要な住戸を取り壊して、新しい住環境や街並みを再構築する事例があります。

我々としては、まだこの「減築」経験はありませんが、意外と増築以上に面白いことかもしれないと考えています。新築・増築の設計は、要求されたスペースを三次元に構築していく作業ですが、減築は不要とされたスペースを消去する代わりに、そこには新たな空間が存在するのです。その空間は、内部・外部を問わず残された空間に何らかの効果をもたらす要素に十分なり得るわけです。例えば、建物の中央を減築することで、そこには中庭空間が生まれ開放感のある居住環境ができるかもしれません。

リフォームは、新築同様に神経と労力を必要としますが、機会があれば積極的に取り組んでみたいものです。

減築イメージ
posted by suzuking at 18:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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