2015年08月19日

構造デザインマップ東京

以前、建築ガイドブックと題して、何冊かの本を紹介しました。
その後も、何種類か買いましたが、ここ最近に購入した本を紹介します。

S-Design-MAP-1.jpgそれは、この『構造デザインマップ 東京』です。

その名の通り、建築の構造を主体に置いたガイドブックで、とても興味深い内容になっていました。
一般的に、構造は表面から隠れてしまうことが多い中、デザインされた構造も有り、私自身もその様な建物には、魅力を感じます。

例えば、この東京国際フォーラムのガラス棟。たった2本の柱と、船底の様なU字型梁(キールアーチ)で支えられています。
もちろん、新国立競技場とは、本数も大きさも異なります。
S-Design-MAP-2.jpg


構造の種類が明記してあるのはもちろんのこと、更に特殊な構造には、写真や図面で細かく紹介されています。意匠設計者だけでなく構造設計者も紹介してあるのは、とても意味がある事だと思いました。

東京となっていますが、首都圏近辺まで紹介されています。
S-Design-MAP-3.jpg

横浜大桟橋国際客船ターミナルも、キールアーチと折板構造が採用されています。

構造設計によって、コストだけでなく空間も変わる、構造デザインを生かした建物、やはり美しいですね。
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2014年03月11日

旅はゲストルームU

以前紹介した書籍の続編を紹介します。
tabi.jpg

浦一也氏の『旅はゲストルームU』は、国内外のホテルを測って見やすく着色した図面をメインに、街やホテルを解説。
正直、ゴテゴテしている部屋は苦手ですが、シンプルで落ち着いた色合いの部屋は、泊まってみたいと思います。

今回紹介されている部屋のうちに、印象的なディテールが有りました。

ホッパー・ホテル・エトセトラ
壁から鏡が浮いている様に設置され、鏡と壁の間がワードローブ
tabi-2.jpg


ヴィラ・シェルハーゲン
上記同じ様に、狭小を生かした軸吊りのワードローブ
tabi-3.jpg


ヴィレッジ・ロッジ
蓋ではなく石を敷き詰めてある、バスルームの排水溝
tabi-4.jpg


1巻目が文庫され、2巻目は文庫で登場。
一般的に、読みやすさが増したと思いますが、個人的にはTOTO通信のA4サイズ版で出版して欲しいと思います。
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2013年02月17日

隅田川のエジソン

以前から本屋で見かけて、気になっていました。
その本は、『隅田川のエジソン(著者:坂口恭平)』です。

隅田川のエジソン.jpg著者は、作家であり建築家でもあります。
学生時代に、現代の建築に疑問を持ち、路上生活のブルーシートハウス「0円ハウス」に注目し、建てない建築家として活動中。
そして、路上生活者に取材し、それをモデルに書かれた本となっています。

江戸時代と比べると、いかに現状のリサイクルが甘いとか、ブルーシートハウスの造り方で、どれだけ自然を取り入れる事で、快適さを得られるかなど、とても考えさせられました。

また、震災で家を失い、なかなか住宅が建たない政策を期待するより、0円ハウスをバージョンアップして、希望者に配布した方が良いかと思いました。
0円ハウス.jpg

震災で、坂茂設計の紙管による間仕切りシステムも含め、我々建築関係者が日々考えて、いざという時に備える必要性を、痛感しました。

WATARI-UMで行われた展示会も、大盛況でした。
その影響で、今度は「TOKYO 0円ハウス 0円生活」を読む予定です!
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2012年01月12日

綾辻行人の『館シリーズ』

新年明けて、急に寒くなりなりました。
今年一年も頑張りますので、よろしくお願いします。


奇面館.jpg1987年に、綾辻行人のデビュー作でありシリーズ第1作目が登場してから25年。

シリーズ第9作目の「奇面館の殺人」が、先日刊行されました!

以前、建築が主人公の映画を紹介していますが、この館シリーズは、異能の建築家・中村青司が設計した奇妙な館を舞台に事件が起きる設定になっています。
探偵も出てきますが、魅力的な館が主役的な位置にいる為、読者から『館シリーズ』と呼ばれ、人気の高いミステリー作品です。

この建築家は、現時点で今作品以外に十角館・水車館・迷路館・時計館(旧館と新館)・黒猫館・暗黒館(改修)・びっくり館を設計(人形館は、設計していません)。

印象的だったのは、迷路館。
地上部には、岩で出来た祠の様な入口があるのみ、その奥の地面は、ガラスが波を打って拡がっている。そう、地中に埋まった館です。地盤面のガラスが館の屋根で、館の中心には巨大迷路がある。廊下が巨大迷路と、とても使い辛い館ですが、天井から差し込む光は、雰囲気が良さそうでした。

館シリーズ.jpg


館シリーズは、全10作品の予定なので、次回作がラストでしょうか!?
私自身もシリーズ1作目を読んだのが、約20年前。その後何回か読んでいますが、前作からも5年経っていますので、そろそろシリーズ一気読みが必要な感じです。

では、久し振りの館に足を踏み入れたいと思います!
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2011年05月20日

ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン

つい最近、ネットで知った事ですが、あのミシュランが出している『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』をご存知ですか?。
ミシュランといえば、三ツ星料理の飲食店を紹介する赤いガイドブックで有名ですが、こちらは緑色で観光地を紹介しています。

MICHELIN.jpg2009年に初版本が発売され、今月に改定版が出ました。

ミシュランのホームページで、掲載されている一覧を見ることが出来て、海外からの観光者視点なのか、なかなか興味深い事に、単なる観光地でなく最近の建物までが選ればれていました。

ニュースや実際の街中で、観光客が多いと思う地域が、意外と評価が低かったり、観光で行かないだろうと思うところまで載っています。


例えば観光地で言うと、秋葉原は星なし。
築地場外市場や浅草が★★。
上野は★★★でも、アメ横は★。

建物は、コルビュジェの国立西洋美術館は★。
東京都庁は★★★でも、代々木体育館は選択すらされていません。
東京国際フォーラムは、ガラス棟が★★★なのに、ホール棟は★★。

渋谷のハチ公の★は、映画の影響でしょうね。
乗り物なのに選ばれている、ゆりかもめ(★★)。
富士山が★★★は納得しますが、富士登山の★★は、もう観光では無い気がします。。。


今度、紹介する予定の『新宿ゴールデン街』は、★★でした。


この本を見た事は有りませんが、とても楽しめそうな一冊だと思います!
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2010年11月08日

小さな森の家

建築の専門書って知識にはなりますが、どことなく退屈なものが多いです。

これは建築の分野に限らず、他の分野でも同様のことではないでしょうか?

この本「小さな森の家」は、日本を代表する建築家・吉村順三(1908〜1997)が、誰にでもわかりやすく、楽しい本を、という目的で、自身の別荘を紹介したものです。

読者に優しく語りかける文体、四季折々の表情を映し出す別荘の写真、寒冷地ならではの知恵や心地よい空間を設計する手法など、何かワクワクするような感覚になります。

そして、時間の過ごし方、自然との楽しみ方、物質的な豊かさではなく精神的な豊かさをじわ〜っと教えてくれる内容です。


建築設計に関わる人なら必ず知っている超有名なこの軽井沢山荘。
素人のみならず、まだ読んでないプロの方にも十分に楽しめるオススメ本です!

       小さな森の家-1.jpg

       小さな森の家-2.jpg
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2010年07月22日

WAHHA-GOGO

HAL-CM.jpg専門学校のCMで登場している、奇妙なロボット。
昨年、21_21DesignSightの「骨」展に登場した『WAHHA-GOGO』です。会場では、調子がイマイチで、CM程笑ってくれませんでしたが、同じ声でした。

このWAHHA-GOGOは、アートユニットの明和電機による作品で、人工声帯を持つセーモンズに続く、二代目?になります。
明和電機は、毎回楽しい楽器?を発表している事で有名で、初めて知った時から虜になりました。
昨年の展示会では、この作品が出来る過程のスケッチが100枚以上おさめられた作品集が販売されました。

WAHHA-GOGO.jpg固定概念を外し、とにかくイメージを描き続けるところから始まり、「骨」展に出品する事で、骨のイメージを強くし、動き方やデザインに構造が決まっていく。
そのスケッチ1枚1枚に、その時の一言が書かれており、他人の脳を覗いている様で、とても興味深い作品集でした。

建築家のスケッチも書籍になっていますが、各々に特徴があり、理解出来るものから意味不明なものまで有ります。

CAD化されても、やはり紙にペンや色鉛筆は必需品です。
私も、人に見せても恥ずかしく無い、味のあるスケッチが描けるように、日々努力しないと!
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2010年01月29日

耐震偽装

耐震偽装.jpg
風化してしまった事件ですが読んでみました。
しかし非常に考えさせられる、内容の濃いものでした。

そもそも何故このような事件が起こってしまったのか?
事件の背景には何があり、本質は何だったのか?

もちろん事件を起こした設計士のモラルの欠如があると思いますが、
偽装を可能にさせている制度や構造計算プログラムも大きな一因だったのでしょう。

著者は国交省が認可した構造計算システムの不備や法体制の甘さ、意図的に歪められた事実、利権がらみの政治家を巻き込んだ隠蔽工作、マスコミによる情報操作等が国家ぐるみで行われていたことを暴露しています。

結局は連日報道された事件関係者だけを悪者として祭り上げ、何らかの理由をつけて逮捕することで国民感情を納得させ、事態を収拾させたことは国家の策略だったのだろうと改めて感じます。


この事件で忘れてはならないことが3つあると思います。

1つめは、安心・安全を得るための法整備は当然のことですが、設計者自身も社会的責任を改めて認識すべきでしょう。

2つめは、逮捕された姉歯氏が関与していない建物でも、耐震偽装が見つかって隠蔽されていること
何故ならそれは事件が発覚してから約半年後、当時の国土交通大臣が非姉歯物件103件をランダムサンプリングして構造計算書の偽装改ざんの有無を調査した結果、少なくとも15件(14.5%)という驚くべき確率で改ざんされ、建築基準法を満たしていない事実を国会で発表しているからです。
つまり、事件で公表された建物は氷山の一角に過ぎなかったのです。

そして3つめは、今もって被害者の方々が精神的苦痛や多額の住宅ローンを負わされているという事実です。
posted by suzuking at 17:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月03日

江戸川乱歩・少年探偵団シリーズ

昨年末あたりから、ポプラ社から刊行された『江戸川乱歩・少年探偵団シリーズ』。
私が小学生の頃に、夢中になって読んだ小説です。

江戸川乱歩が子供向けにと書いたこのシリーズは、全46巻ありました。第1巻から中盤までが、大怪盗「怪人二十面相」に、明智探偵小林少年率いる少年探偵団が立ち向かう内容で、トリックやアジトにワクワクしながら読んだ事を思い出します。

江戸川乱歩-1.jpg
当時と同じ装丁に近い形で文庫化されたことで、昔を懐かしみながら読んでいます。
流石に、トリックは現在では厳しいかなと思いますが、人や街の描写が上手いので昔の東京のイメージがつかめたりと、違う面白さを発見しました。

奇数月に発売され、当時の順番とは異なりますが現在18巻出ています。最終的には、1〜26巻まで刊行されるそうです!

江戸川乱歩邸.jpg私個人としては、小説と同じくらいに、乱歩邸にも興味があります。
特に、土蔵を改造した書斎兼書庫「幻影城」は、機会があれば見せて頂きたいものです。
写真は、外から見た乱歩邸です。
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2009年05月21日

図解「月夜」の楽しみ方24

都心の夜は、ネオンや街灯にビルの窓から落ちる明かりによって、星を見るのが厳しい状況です。
その様な環境では、月ですら忘れがちになる。

西洋では、「月は人を狂気させる」とか「満月の夜に狼男が出現する」など、良いイメージ無かったのに対して、日本における「月」は神聖であり身近なイメージがある。
私も、月を見ることは好きだし、なんとなく落ち着く感じがします。

月夜の楽しみ方.jpg

図解「月夜」の楽しみ方24(著者:中野純氏)は、日本人の心の拠り所の一つである月を、いかに楽しむかが書かれた本です。

 ・ムーンライトハイク
  終電に乗って、懐中電灯を使わず月明かりの中を散策する。

 ・飲月
  コップに水やコーヒーを入れ、そこに月を浮かべて味わう。


これらの他にも、月を家に招くなど建築的にも興味が沸きます。

銀閣寺-01.jpg 銀閣寺-02.jpg

本でも紹介されていますが、日本で有名な月の名所(建物)として京都の「桂離宮」や「銀閣寺」が挙げられています。
桂離宮の月波楼や古書院の月見台は池に面しており、銀閣寺は池に面している以外に、白川砂で作られた銀沙灘と向月台の庭園が、月の光を反射させ屋内に月光を招く様です。

慣れた明るい夜から暗闇へ、そして月の明かりを楽しむ空間、とても神秘的で気持ち良さそうに思いました。
月-1.jpg
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2009年01月06日

HTMLポケットリファレンス

新年、明けましておめでとうございます。
昨日が仕事始めで、例年以上に活発に動いていきたいと思っていますので、本年もよろしくお願い申し上げます。


ここ数年、Blogのリニューアル等で多少ですがHTMLを変更する機会も増えたので、ホームページを自分達で製作してみようと思い、昨年末から作業を始めました。
しかし、テンプレートが有りスタイルシートを変更するだけの作業だったBlogとは異なり、ホームページではHTMLの記述が主体になるので、なかなか思う様に進んでおりません。

Blog-1.jpg  HTML.JPG
HTMLとはHyperText Makeup Languageの略語で、webページに文字や画像を配置したりするのに必要な言語です。スタイルシートにHTMLを記述する事で、どんなコンピュータからでも見る事が可能になっています。
 ・webページ:ネット上に公開されているページで、皆さんがご覧に
         なっている画面です(写真左)
 ・スタイルシート :ホームページの管理者が、構築する為のページです。
         (写真右)
写真は、Blogの場合の例です。

HTML-Book.jpg
このHTMLの解説本として、個人的にお薦めなのが技術評論社から出版されている『HTMLポケットリファレンス』です。
初心者の私でも分かり易いように、オールカラーでイラスト付の表現になっています。サイズも単行本サイズなので場所を取らないので使い易く、価格も安いのも魅力的です。
ホームーページの構築・変更だけでなく、Blogのリニューアルにも使える一冊です。興味がある方は、買う前に店頭で調べたい内容を確認して『出来そうだな』と思ったら、購入して挑戦してみて下さい!
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2008年07月31日

磯崎新の「都庁」〜戦後日本最大のコンペ〜

磯崎新の都庁.jpg
以前紹介した『光の教会〜安藤忠雄の現場〜』の著者である平松剛氏が、7月に新作『磯崎新の「都庁」〜戦後日本最大のコンペ〜(文藝春秋)』を出版されました。

現在、新宿に建っている「東京都庁舎」は、1991年に故丹下健三氏の設計した建物です。
丹下健三氏は、今更説明する必要が無いと思いますが、世界的に活躍した日本建築界の巨匠です。
丹下氏は、磯崎新氏の師匠でもあり旧都庁(丸の内・現東京国際フォーラム)の設計者でもありました。

都庁の設計は指名コンペ方式となり、その指名を受けた9者の中に丹下氏と磯崎氏が入っておりました(丹下氏の師匠である、故前川國男氏も)。
コンペは1985年に概要が発表され計画開始、翌年に提出・審査・決定となり、その実施案が丹下氏による現都庁です。

私が学生時代に、東京都庁の建設が行われており、建設中に全コンペ案を雑誌で見る事がありました。
高層案しかない中に、唯一の低層案が磯崎氏の作品でした。
それを見た時、高層案の中にある低層案に反骨精神的に感じたことや、シルクスクリーン印刷を使い絵画的に表現した図面など、驚きと感動を感じた事を今でも覚えています。
また、それと同時に『何故、この案が選ばれなかったのだろうか?』とか『政治的に見ても、出来レースでは?』と思いました。

今回の内容は、このコンペに指名された日から磯崎案を中心に丹下案を含んだ完成までの道程に、その当時から師弟関係だった過去にさかのぼったり事で、二人の関係だけでなく現在活躍する建築家の当時が窺えたりします。
読み応えのある内容でした。

このコンペを知っている人はもちろん、建築関係に東京や都庁に関係する方にもお勧めします。

最後に、今でも私は磯崎氏の都庁が建っていればと思っています。まさに、幻の都庁です。
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2008年04月10日

建築ガイドブック

建築ガイドブック

桜の開花とともに気候も暖かく、行楽シーズンとなって参りました。旅行計画をたてている方もいると思われます。

設計屋にとっては、旅行=建築鑑賞です。むしろ建築を見たいから旅行すると言った方が正しいかも知れません。建築を見ない旅行など有り得ないのです。
これは職業病なのか、ただの建築バカなのか分かりませんが、旅行計画上建築の所在地や見学可能日、見学ルート等の情報収集はかなり重要です。
事実、自分の新婚旅行も8割は建築鑑賞をしていました。反省。 m(._.)m

そこで、我々建築バカのバイブルとして、建築専門書のガイドブックが必要となるのです。自分が学生の頃(15年ほど前)は建築ガイドブックがほとんどなく、建築雑誌や建築家作品集から情報を得ていたので、苦労した記憶があります。
最近は、建築ガイドブックが充実し、またインターネットネットで容易に検索ができるので、知らなかった建築の情報収集まで可能となりました。

先日、TOTO出版より建築MAPシリーズの九州版建築MAP九州/沖縄が発売されました。過去のシリーズ同様に、内容は相変わらず充実したものとなっています。非常に欲しかったエリアの建築ガイドなので、即買いです。
ただ、個人的には建築遺産やびっくり建築、アノニマスデザイン的な建築があったら面白いと思います。

今後、建築データとナビゲーションシステムによる携帯電話でのガイドがあれば便利でしょう。
まずはTOTO出版の建築MAPシリーズが全国制覇するのを期待しています。
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2008年02月04日

光の教会 安藤忠雄の現場

光の教会(書籍)-01.jpg
建物の設計では、オーナー(施主)の意見と設計者の考え方等が複雑に絡み合って、良い建物が完成するように進めていきます。しかし、必ず設計段階や施工段階でスケジュールや予算等の壁に当たり、それを解決する事が、日常茶飯事だったりもします。

オーナーにとっては、一生に一度か二度のあるかの体験と思われる「マイホーム」や「ショップ」。近いうちに予定のある方や夢を持っている方に、是非読んでもらいたい本を紹介します。
マイホームのプラン等に役立つ訳ではありませんが、設計〜施工〜完成といった一連の流れが分かってもらうのに良い本です。コミカルな描写もあり、楽しく読めるかと思います。

建築家・安藤忠雄氏設計の通称「光の教会(茨木春日丘教会)」を、設計依頼から建物竣工・その後までを一冊の本にまとめてある『光の教会 安藤忠雄の現場(2000年発行)』です。
著者の平松剛氏が、施主・設計者・施工者各々の目線で書いているので、「施主と設計者」・「意匠と構造」・「設計者と施工者」の間で起きる出来事を、そのやりとりから完成までの苦悩が手に取るように分かります。

私(nabay)は、「光の教会」をまだ見学していないので、一度は伺いたいと思っています。教会ですので、見学される方は事前に見学時間を確認して連絡の上、迷惑を掛けないようにしましょう。

 光の教会 安藤忠雄の現場

 著 者:平松剛
 発行所:褐囃z資料研究所
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2007年11月08日

midnight animation

midnight-animation.jpg我々が色を決める時に、日本塗料工業会DIC(大日本インキ化学工業)のカラーガイド(色見本)を良く活用します。

今回紹介する本は、そのカラーガイドで一般カラーの他に日本・中国・フランスの伝統色もあるDICの企画展COLOR OF 10』から誕生した『midnight animation』です。
2006年の「色で語ろう、伝えよう」をテーマに、建築家や写真家にグラフィックデザイナーなどあらゆるデザイン分野活躍されている10組のクリエーターによってイメージブックが作成され、展示会での人気投票で一番支持され商品化された本でもあります。

midnight-animation-1.jpgこの本は、A5版の本に6枚のカードとDVDによって構成されています。本と6枚のカードは、い地にで絵が描かれており、これだけでは何を表現したいか良く分かりません。
実は、真っ暗な部屋でDVDを再生し本を見ると、描かれている絵が動き出す様に見える仕掛けになっています。
これは、DVDを再生するとモニターがに交互に点滅し、その光った色がその反色で描かれた線を消し(画面がの場合は、く見える)、それが交互に消える事で動いたように見えます。目の光の感じ方を上手く利用した作品です。

クリエーターは、ピタゴラ装置で有名な佐藤雅彦+ユーフラテスです。
子供から大人まで楽しめる本として人気を集めたのに、音も無くストーリーも無いのが残念でした。また、価格も決して安くないので次回作を出す場合は、スターターパックとDVD無しのリーズナブル仕様があればと思いました。
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2007年06月08日

旅はゲストルーム

Tabi.jpg最近、建築の事を紹介する雑誌が増えたと思います。
しかし、一般的な建築の本は専門書となるので、高価な上に内容が難しく、なかなか一般の方には受け入れられておりません。

そこで、この本を紹介します。
東京書籍から発行された『旅はゲストルーム(浦一也)』、建築業界で配布されているTOTO通信に連載中の『旅はバスルーム』を編集したものです。
作者自身が、宿泊したホテルの客室や家具等を採寸した上で、備付のレターペーパーに平面図やパースにディテールをスケッチしています。床の模様だけでなく、色まで忠実に表現されており、全体的に柔らかいタッチの絵になっています。
文章も堅苦しくなく、建築本と言うより旅行関係の本かも知れません。

私達も、写真を撮ったり気になるところは測ったり触ったりして、サイズや素材を確認する事が良く有ります。一般の方からすると不思議な行動かもしれませんが、スケール感覚を鍛えるためでも有ります。本来は、写真ではなくスケッチを描く方が勉強になるので、あとで描くことをしています。

この本を読む事で、建築を身近に感じることが出来るかも知れません。
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2007年02月21日

絶滅建築

CASA.jpgカーサ・ブルータスの最新号に、国内のモダニズム建築が次々と壊されている事を緊急特集しています。
その中には、もう壊されてしまい存在しない建築・近々取り壊される予定の建築・今後の動向が気になる建築を紹介しています。

現在存在しない建築の中には、学生時代に宿泊した事がある大学セミナーハウスのユニット・ハウスや、何度か見に行った親和銀行・銀座支店がありました。
大学セミナーハウスは、東京都八王子市にある吉坂隆正/U設計による『教師と学生の交流施設』で広大な敷地の中に、荒々しいコンクリート打放しで逆ピラミッド型のセミナーハウス(本館)と森に点在する宿泊用ユニットハウス郡で構成されていました。このユニットハウスの円弧状の配置などが、後々の卒業設計に影響を与えた建築でした。

Shinwa-Bank.jpg

親和銀行銀座支店は白井晟一設計の作品で、タイル面に縦長サッシの上層部と石張りの基壇部で構成された建築物で、一度中に入ってみたかった建築でした。

NakaginCT.jpg

近々壊される予定の建物・今後の気なる建物としては、やはり中銀カプセルタワーが気になります。カプセルを交換して新陳代謝をする建築『メタボリズム』の記念碑的建築で、黒川紀章設計で誕生しました。
メタボリズムの精神で、現代の生活に合わせた新しいカプセルで今以上の建築になればと思います。

自分が鑑賞・体験したい建築は、壊される前に見に行きましょう。建築学会賞や景観賞をとっても、壊されてしまう消費社会ですから・・・。
今号が、日本の建築に対する考え方に警鐘を鳴らす事になって欲しいです。
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2006年07月03日

ドイツ!

Casa BRUTUS

現在、世界で最も注目される国「ドイツ」。
このタイムリーな時期(6月中旬頃)にカーサ・ブルータスからドイツに関する建築、プロダクト、デザイン、等々の特集が組まれ、販売されています。

その中で気になったもの!それは・・・
  
ホロコースト記念碑〜ベルリン
  建築家ピーター・アイゼンマンによるデザインで、かなりインパクトのある都市空間。
  ホロコーストの悲惨さを視覚化した、強烈なデザイン。


フェーノ科学博物館〜ヴォルフスブルク
  建築家ザハ・ハディッドが設計した彫刻のような前衛建築。
  雑誌に掲載されている写真の方がカッコいいです!


ツォルフェライン〜エッセン
  炭鉱としてヨーロッパ随一だった工場跡地。工場の美しさゆえに世界遺産に登録されてます。
  バウハウスの影響を受けたフィリッツ・シュップ、マーティン・クレマーによる建築郡の数々。
  現在、文化都市としてレム・コールハースSANAAによるプロジェクトが進行中。楽しみです。



*隣国フランスでは7月1日よりツール・ド・フランス開幕!

posted by suzuking at 00:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする