2015年12月19日

軍艦島

今年も残すところ、あと一か月。
業界的には、新国立競技場の再コンペ民泊問題、杭偽装と、嫌なニュースが多かった一年ですが、良かった事として、軍艦島等が「明治日本の産業革命遺産」の一つとして、世界遺産になった事でしょうか。

二年前に、初めて行った『軍艦島』。
長崎県の海上約18kmに位置する島で、正式名称は端島。
石炭採掘で栄え、埋め立てにより島の拡大、そして狭い敷地に70棟を超える建物が出来、煙突から出る煙が戦艦「土佐」に似ている事で、軍艦島の愛称が付いています。
軍艦島-01.jpg  軍艦島-02.jpg

現在は、石炭炭鉱施設や木造の建物は崩壊し、鉄筋コンクリート造も構造フレーム以外は、無い状態に近いです。
崖に沿って作られた緑道(階段)、最上部の貯水槽、島を守る祠、日本初の鉄筋コンクリート造の共同住宅、海水プールを見ることが出来ます。
軍艦島-03.jpg  軍艦島-04.jpg

軍艦島-05.jpg  軍艦島-06.jpg

本来は、アパート中心部に行きたいですが、そこはストリートビューで我慢するしかありません。

この島(6.5ha)に、最盛期で5,000人を超えた人が生活していました。
TVの普及率も高く、屋上がアンテナだらけの写真を見ましたが、閉山された今でも、現地に行くと、当時のパワーを感じられると思います。

見学は、4社による午前と午後に1便ずつ有り、海上で見た後に上陸して、決まった見学ルートを約1時間堪能して終了です。
世界遺産になって、予約が取り辛いかも知れませんが、是非見て欲しいですね!
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2015年10月12日

民泊

Trip.jpg数週間前に、ニュースで出た民泊問題
安く宿泊する為と、空いている住宅を活用する事で、良さそうな感じですが、個人住宅ではなく、共同住宅で知らない人が泊まっており、騒いだり、ゴミの問題が、居住者から出ている様です。


以前、田舎の古民家を使って、宿泊施設を考えている方と、お話しする機会が有りました。
とりあえず、どの様な問題が有るか調べて、分かる範囲で簡単に説明させて頂きました。
当時から、住宅を宿泊施設(ホテルや旅館)に変えるのは、旅館業法建築基準法消防法等が掛かり、普通に許可を得るのが難しい状況だと思っていました。
ただし、農林漁業者体験民宿なら出来そうでした。


個人住宅ですら、上記の様にクリアさせなければいけない事が沢山有るので、共同住宅では、管理組合や契約に、居住者との関係も出てきて、現状不可能に近いと思います。
特に共同住宅の場合、消防法に関する防災設備の緩和を受けている可能性が有ります。
そこに、宿泊施設が入れば、緩和規定から外れ、建物全体が違法になるでしょう。
火災等の問題が起きてからでは遅いのです。

とは言え、空家問題があるの事実です。
観光で国内を訪れる観光客が増えており、2020年に東京オリンピックを控えている今、新しく建てるのではなく、リノベーションし、場合によっては期間限定で対応するのが一番かと思います。
分譲マンションでは、管理組合の関係で厳しいでしょうが、戸建て住宅や賃貸マンションは、居住者の理解や引越する事により、建物全体を民泊に変える事が出来るでしょう。
まず、法の改正が必要になるかと思いますが、対応出来れば良いですね。
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2015年08月19日

構造デザインマップ東京

以前、建築ガイドブックと題して、何冊かの本を紹介しました。
その後も、何種類か買いましたが、ここ最近に購入した本を紹介します。

S-Design-MAP-1.jpgそれは、この『構造デザインマップ 東京』です。

その名の通り、建築の構造を主体に置いたガイドブックで、とても興味深い内容になっていました。
一般的に、構造は表面から隠れてしまうことが多い中、デザインされた構造も有り、私自身もその様な建物には、魅力を感じます。

例えば、この東京国際フォーラムのガラス棟。たった2本の柱と、船底の様なU字型梁(キールアーチ)で支えられています。
もちろん、新国立競技場とは、本数も大きさも異なります。
S-Design-MAP-2.jpg


構造の種類が明記してあるのはもちろんのこと、更に特殊な構造には、写真や図面で細かく紹介されています。意匠設計者だけでなく構造設計者も紹介してあるのは、とても意味がある事だと思いました。

東京となっていますが、首都圏近辺まで紹介されています。
S-Design-MAP-3.jpg

横浜大桟橋国際客船ターミナルも、キールアーチと折板構造が採用されています。

構造設計によって、コストだけでなく空間も変わる、構造デザインを生かした建物、やはり美しいですね。
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2015年06月29日

HP更新

ここ数か月、仕事でドタバタしてblogの更新が出来ませんでした。
それより更新してなかったのは、HP
HPも、自分達で作り管理しているので、久し振りの更新となると、HTMLの組み方から再確認となり、少々手間取りました。

2012年に竣工した、M2-Residenceから現在までに、設計及びデザイン提案した物件が有り、まず2013年に改修した『第一歯科YC』をUPしました。
HP-01.jpg

この後、昨年設計及びデザイン提案したテナントビル『K2-Building』をUPしますので、チェックして頂ければと思います。
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2015年03月05日

建築士定期講習

この前、建築士法に基づく建築士定期講習を受けてきました。

建築士定期講習.jpg2009年に初めて受講して、今回で3回目
当時は、信用への回復となればと思いましたが、受講するのは建築士事務所に所属する建築士だけという事と、業界以外に認知されていない現状に、残念な気がしてなりません。

また、この講習会によって、無資格の非一級建築士が見つかった事も、更に残念感が増しました。


2回目から、民間業者で受けている為か、教壇には人が立たず、DVDによる講習です。
講義を聴いている時は、マーカーと付箋紙を使って、最後の修了テストに備えます。(※テストは、テキスト見ながら受けます)

その時に役立ったのが、無印良品から販売されている『インデックス付箋紙』。
インデックス付箋紙.jpg
付箋紙によって、文字が被る事も少ないので、テスト中も見やすかったです。

最後の終了テストは、引っ掛け問題のような問いも有りましたが、無事合格。
ただ、間違えた箇所も有ったので、何を間違えていたかを教えて欲しい!
これをしないと、本当の意味が無いと思いました!!

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2015年01月08日

一般参賀

新年、おめでとうございます。
今週から、仕事再開となりました。

我々の業界において、年末年始はスケジュールを抑えるのに、大変な時期になります。
その為、仕事のスケジュールが終わった頃には、旅行の計画も出来ない事も良く有ります。

そのためか今年の年始は、都内散策で終了。
ただ、今まで行った事が無い場所へ行ってきました。

それは、1/2(金)の新年一般参賀皇居へ。
150102-1.jpg

まずは、荷物検査(A3以上は、持込不可)です。その後、金属探知機とボディーチェックを受けます。
警察官の人数も多かったですね。

丁度、四回目のお出ましより少し早く皇居に着いたので、参賀会場には前のエリアに行く事が出来ました。
周りは、海外からの旅行者に、国内のツアー客と、老若男女問わずの人の山!


五回目のお出ましになると、一斉に旗が振られます。
150102-2.jpg

天皇陛下の挨拶の後、最後に中央に皇族方が集まり退室。
ほんの数分ですが、良い体験でした。


ちなみに、この国旗は、皇居入場する前に、無料で配布されていました。
(帰りに、返却BOXも有りましたが、持ち帰る人が多かったです。)
あと注意点は、トイレを済ませておかないと、元の場所に戻れない可能性がある事と、この日は天気も良く暖かったのですが、寒さ対策は万全にして下さい。

今年の一般参賀(計五回)では、佳子様が初めて参加された事もあってか、平成に入って3番目に多い約8万人が来場したそうです。
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2014年12月09日

HDDとデータ管理

事務所の外付けHDDを交換しました。

今まで使っていたものは、7年程前に購入したもので、最近になって、振動対策として付いているGセンサーの調子が悪くなりました。
このセンサーが働くと、HDDにアクセス出来なくなり、メーカーに電話で確認したところ、「センサーが消えない場合は、故障の可能性が有ります」と言われ、焦りました。

センサーを解除する方法を考え、試した結果、縦置きだったのを横置きにする事で、解決!
すぐに、PCにデータをコピー(約1.5時間)して、まず一安心。
HDD.jpg


その後、新しいHDDを購入しに行きました。
最近の外付けは、容量があたりまえの様に単位がTB。初代が250GBでメーカー希望価格が約16,000だったのが、今では、その価格で1.0TBを買ってもお釣りが来ます。
メディアの価格と容量の移り変わりには、相変わらず早いですね。
CAD始めたころに主流だった3.5インチのFD(1.44MB)なんて、今では写真1枚でも厳しいです。

新型のUSB規格は3.0、しかし我々のPCは2.0、理論上10倍とか半分の時間で転送が終わったと聞きましたので、体験したかった。

DVDR.jpg今回の件で、我々が企画設計した物件を整理して、CD(700MB)やDVD(4.7GB)にまとめる事にしました。
バックアップは、もう少しまめにやらないと!と、反省です。
posted by nabay at 00:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 事務所の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月19日

Zaha Hadid展

ZAHA-001.jpg昨日(10/18)から、東京オペラシティアートギャラリーで、『Zaha Hadid(ザハ・ハディド)展』が開催されました。
ザハ・ハディドと言えば、建築業界では、アンビルトの女王だった事で有名でした。

最近では、新しい国立競技場の設計コンペで1等を取った事と、決定後に建物のコスト等で、いろいろと議論された事で、広く知れ渡ったかと思います。

迫力の有った最初のコンペ案から、縮小された規模の案を見ると、残念感は有りますが、今年の夏から一年かけて行われる実施設計で、更なる変化も出るかも知れません。

2019年のラグビーワールドカップに、翌年の2020年に行われる東京オリンピックを迎える時に、どの様になるかが楽しみですね。
ZAHA-002.jpg

と言う訳で、blog更新前に行ってきました!

展覧会では、アンビルトの時代から、技術が追いつき代表作の次々の竣工、プロダクト、新国立競技場と構成されていました。
展示方法も変わっていて、ドローイングや模型にプロダクトの全ての作品にキャプションが有りません。入場時に頂く、解説を見ながら作品を認識するスタイルです。
個人的には、アンビルト時代のドローイングが良かったです!

ZAHA-003.jpg大学時代に、GAgalleryで個展を見た以来の展覧会でした。

このチケットに描かれているドイツのヴィクトリア・シティ・エアリアル(1988年)も展示されていました。

普段、建築の展示会を観ない方には、アートとして見る事が出来ると思います。また、新国立競技場の良し悪しを知ることを含め、沢山の方に見て欲しい展示会だと思いました!
posted by nabay at 02:29| Comment(0) | TrackBack(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月09日

投入堂

今年の夏休みを利用して、投入堂に行ってきました。

投入堂は、鳥取県三徳山(標高約900m)にある三佛寺の建造物です。
修験の行場であり、二人以上でないと入山禁止の日本一危険な国宝とも言われています。

三徳山-1(正面階段).jpg参道が階段で始まり、まず1回目の受付、その後も続く階段を上り、登山参拝事務所の有る本堂までも、一苦労でした。
登山参拝事務所で、三徳山入峰修行(投入堂参拝登山)の受付。
再度靴の裏と服装のチェックを受け、代表者の住所・氏名に人数と入山時間を明記して、志納金(入山料)を支払い、輪袈裟を借ります。

靴はスニーカーで、このソールで問題ありませんでした。

PATRICK.jpg

ここから、他のblogでも紹介されている様な厳しいルートを登って行くのですが、写真で見るより体力を使い、紹介されている箇所とは別に「おぉ〜!」と思う箇所が有りました。
特に、クサリ坂に着く前の岩場。これを登る時に、「ロッククライミングみたいだ・・・、と言うより、帰りにここを降りるのか!?」と驚きました。
正直、小雨降る中で、体力も限界に近付き、写真を何枚も撮れませんでした。

その後、美しい懸造の文殊堂と地蔵堂を見て、鐘楼堂で鐘を撞けば、残りはあと少し!
三徳山-2(文殊堂・くさり坂).jpg    三徳山-3(地蔵堂).jpg

ここまででも、どの様にして建材やら鐘を運んだかすら不明。素晴らしい建物たちです。

そして、観音堂の裏をまわり、ついに投入堂に対面!
三徳山-5(投入堂・不動堂).jpg


三徳山-6(投入堂).jpg崖の窪みに収まる様に建つ懸造。

必要最低限と思える、細く長さの異なる柱と、それに交わる斜材の配置が絶妙で、その奇跡的な美しさに感動しました。
ここまでの苦労を忘れ、十分に目に焼き付けたあと、雨降る中に無事下山。最高でした!!
posted by nabay at 01:27| Comment(2) | TrackBack(0) | 国宝・重文・世界遺産 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月01日

非常用進入口

街を歩いていると、建物の3階以上に赤い三角マークを見た事が有るかと思います。

三角マーク.jpgそれは、『非常用進入口』または『非常用進入口の代替窓』と言われるものです。
補足しますと、建物の3F以上31m以下(およそ10階)で、道路または道路に通じる4m以上の通路に設置します。

ただし、非常用エレベーターを設置したり、共同住宅では設置の緩和(住建発85号)が有ります。

代替窓にした場合は、規定の開口部(窓)に三角マークを、平面距離で10mごとに設けますが、非常用進入口の場合、40mごとになる代わりに、開口部(窓)にバルコニー、三角マークに赤色灯が必要になります。

建築基準法的に必要ですが、外観のデザインにも大きく係わるので、代替窓や緩和で検討をする事が多いです。特に、共同住宅では、平面形状的に可能な限り、緩和が一般的になっていると思います。
本来、用途からすれば、目立つべきものですが、建物的には控えたいと、ちょっと矛盾していますが、建築及び消防とも協議しているので、法的には問題は有りません。

そんな非常用進入口ですが、面白いデザインを見つけました。
鎌倉に有る、鳩サブレで有名な豊島屋本店
非常用進入口-1.jpg 非常用進入口-2.jpg

外観のルーバーを、鳩マークの形に開け、マークと同じ様に、目の部分が赤色灯になっています。ルーバーの奥がバルコニーになっており、非常用進入口が設置されています。
流石に、流用できませんが、良く考えたなと思いました。
posted by nabay at 22:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする